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五代将軍徳川綱吉の寵臣、川越藩主・柳澤吉保が築園した「回遊式築山泉水」の大名庭園。 吉保自身の趣味の思想に基づき紀州和歌の浦の景勝、または「万葉集」や「古今和歌集」、中国古典から名勝を選び、園内に八十八境を映し出している。明治時代に入って、三菱の創業者である岩崎彌太郎の別邸となったが、昭和13年に東京都に寄付され、昭和28年には国の特別名勝に指定されている。正門から入り内庭大門を抜けると、大きなしだれ桜が出迎えてくれる。ここはあまり言葉が必要ない場所かもしれない。紅葉は少し始まっており、一人で来ている女性も多く、ベンチに腰掛けてのんびり景色を楽しんでいた。大泉水の周りは芝が短く刈られており、広々とした景色の一方、蛛道（ささかにのみち）付近は山辺の雰囲気がただよい、隠れ家的なつつじ茶屋で一休み。心静かに和歌に挑戦してみるのも楽しいかも。