2017-12-11 11:15:44

台東区立書道博物館

漢字の歴史をたどる書道博物館 〒110-0003 台東区根岸2-10-4 JR鶯谷駅 北口 徒歩5分 他 ⑥ふせつクン

台東区立書道博物館 基本情報

  • 住所
  • 〒110-0003 台東区根岸2-10-4
  • 交通手段
  • 【電車】
    ・JR鶯谷駅北口下車 徒歩5分
    ・JR・京成電鉄 日暮里駅 南口 徒歩10分
    【バス】
    ・台東区循環バス 北めぐりん22番
      「入谷区民館根岸分館(書道博物館)」下車 徒歩3分
  • 入館料
  • 一般 500円 (300円)
    小中高校生 250円 (150円)
    ※( )内は、20人以上の団体料金
    ※毎週土曜日は台東区在住・在学の小、中学生とその引率者の入館料が無料
    ※障がい者手帳及び特定疾患医療受給者証をご提示の方とその介護者は無料
  • 開館時間
  • 9:30~16:30 (入館は16:00まで)
  • 休館日
  • ・月曜日(祝日と重なる場合は翌日)
    ・12月29日~1月3日
    ・特別整理期間等
  • 地図

台東区立書道博物館を訪問した感想

洋画家で書家の中村不折が個人で集めた、中国と日本の書道に関する重要な文化財が見られる書道博物館。
書道というと、紙に墨で書かれた類を思い浮かべますが、まだ紙のない時代に石に刻まれた文字から、漢字の歴史をたどることができる資料が多く、古代中国の王が占いに使った亀の甲羅や牛の骨に刻まれた甲骨文字など、興味深い展示ばかりです。新館の企画展「あの人、こんな字!」中国編では、世界最古級の「三国志」の写本を見ることが出来ました!中国皇帝の書はどれも美しく、天井まである大きな書はまるで漢字の雨が降っている様な印象の立派なものでした。他にも諸葛孔明、日本編では聖武天皇から織田信長、犬養毅まで、東洋美術史上貴重な文化財が数多く収蔵されています。洋画家だった不折が書道研究に傾倒した理由は、正岡子規と共に日清戦争の従軍記者として中国へ行った時に、拓本や考古資料から影響を受けたそうです。その当時の写真(30歳)が順路案内で見られるのでチェックしてみてください。イケメンですよ!自画像「不折くん」のパレットを持つ姿も要チェックです。1階のギフトコーナーで、不折くんマグカップやトートバッグが販売されています。
印象的で一風変わった不折の書は親しみやすく、ロゴや店名にも多く使われていて、身近で目にすることができるものに「新宿中村屋」の看板文字や「日本盛り」のラベル、「信州一味噌」など、誰もが知っているものばかりですね。夏目漱石の「吾輩ハ猫デアル」や、伊藤左千夫の「野菊の墓」の挿絵も手がけ、文豪たちとも親交があったようです。
洋画界と書道界の両分野で大きな足跡を残した中村不折。書道に興味がない方も、ココに来たら不折に興味津々になるかもしれません。不折が30年暮らした台東区根岸の静かな住宅街にある書道博物館、2階の窓から秋には中庭のもみじやイチョウの紅葉を、春には桜を眺めながらゆっくり見学できる穴場の博物館です。
年に4回、アンケートでリクエストの多かった「みんなが見たい!」に応えてくれる企画展や特別展、ギャラリートークやワークショップなど様々なイベントがあるので、ホームページをチェックしてお出かけください。
2017年11月30日
くねっと取材担当NO


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